新生活に読みたい一冊
人生のバイブル本「赤毛のアン」
春は、悲しい別れや新たな出会いで大きく環境が変化する方も多いと思います。
私自身、引っ越しをして新天地での新しい生活に胸を躍らせています。
そんな新たな門出の時期に読みたくなるのが「赤毛のアン」です。
人生のバイブルにしている大切な一冊です。
特に、朝ドラでもモデルとなった村岡花子訳の赤毛のアンがお気に入りです。
文章一つ一つに想像を膨らませる言葉がたくさん散りばめられています。
この本を手に取ったきっかけは朝ドラです!
翻訳をした村岡花子さんの人生模様を知ったことで、言葉一つひとつの重みをより知ることができました。
赤毛のアンという本では、題名のとおりアンという赤い髪を持つ少女が、大人への女性となっていくひとりの人生を通して強さや愛について考えさせられる物語です。
物語は孤児のアンが、手違いでマシュウとマリラの老兄妹に引き取られることから始まります。
手違いであることを知ってもなお明るいアンは、とても想像力が豊かで、読者は彼女が思い描く空想の世界に引き込まれていきます。
アンの想像力は日常にあふれているあらゆるモノに輝きを与えてくれます。例えば、ありふれた「並木道」を『歓喜の白路』とつけ、「バーリーの池」を『輝く湖水』と名付けます。
アンが生み出す詩的な言葉一つ一つが、当たり前の日常に輝きとワクワクを与えてくれます。
読書が苦手という人でも読みやすい本だと思います。
会話形式が多く、アンのステキな言葉から本の世界を想像しやすいので、ページをめくる手が止まらなくなるほど素敵な一冊です!
また、アンの世界観がカナダを舞台にしているので海外旅行に行ったような気分になります。
アンの物語の中で特に好きな話は、アンが一生の親友であるダイアナと親友の誓いを交わすお話です。二人は初めて出会ったその日に親友となり、お互いの窓から光でモールス信号のようにして連絡を取り合うのです。このようなやり取りは大人になっても続く、素敵な関係になります。
人間関係が希薄化している昨今では、文通やモールス信号による秘密のやり取りをするなんてことはありません。ですが、今だからこそロマンチックだとは思いませんか?
新生活で大変なこともたくさんあるとは思いますが、そんな時こそ「赤毛のアン」を読んで、新天地でもアンのように
明るく笑顔で美しくありたいと思います。
そして、辛いことも空想で乗り切れるぐらい強くありたいと思います。
是非皆さんも「赤毛のアン」読んでみてください!