おとなになるのび太たちへ

みなさん、こんにちは! 本のつけあわせです!

 

今日読み終わった本は、「おとなになるのび太たちへ」という本です!

この本は、10人の著名人がそれぞれ好きなドラえもんのお話をひとつ選び、その物語とともに10代の若者に向けた言葉をお届けしているものです。

 

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「おとなになるのび太たちへ」

 

10人の中には、「かがみの孤城」で有名な小説家の辻村深月さんや、俳優の菅田将暉さんなどジャンルや業界問わず選出されています。

 

かがみの孤城」を読んでから大好きになった辻村深月さんが参加されていると知り、すぐに本屋さんに駆け込みました。

漫画と文章が一緒に載っているので、文章を長時間読むのが苦手だ、という方でも読みやすい一冊なのではないでしょうか。

 

特に印象的だったのは、俳優の菅田将暉さんが選んだ「サンタメール」のお話です。

ドラえもんの秘密道具「サンタメール」というサンタクロースに欲しいものをお願いできるハガキをめぐって繰り広げられるお話です。この回では、のび太の優しさとアイデアに驚き、読み終わると温かい気持ちになりました。自分の間違いを人に押し付けたり、認めずに頑固になるのではなく、のび太のように間違いを認め、その失敗をどのように行動することで誰が喜ぶか考えられるおとなになりたいと思いました。

 

ドラえもんはアニメしか知らなかったので、漫画になっているドラえもんは新鮮でした。

特に、アニメのドラえもんとは違いドラえもんのセリフが辛辣な場面が多く、新しいドラえもんを目のまえにしているようでした。アニメのドラえもんを知っているからこそ、あまりの辛辣さに想像とのギャップを感じ、ドラえもんに少し吹き出してしまいました。

 

そして、この本は主に10代の若者に向けて作られていますが、大人が改めて読んでみても面白いなと思いました。

私が実際に読んでみて、こどもの時はこんな風に思っていたのにとか、こどもの時のワクワクはどこにいったんだろうとか、今の自分を見つめ直すきっかけにもなった気がします。

 

ドラえもんをそんなに深く考えてみたことがないと言われそうですが、、、

 

そしてそして、忘れてはならないのが著名人の方々の文章!

これがまた、色々な業界のお話を読めるだけでなく、こんな風に考えていたんだと高いプロ意識をうかがえます。

 

今後の人生で、彼らのような苦境や状況にあったとき、この本を読み返すことでいつでも解決への道が開けるのではないか、そんな気がしてなりません。

 

思い立って購入した本ですが、これからも大切な一冊になりそうです。

 

ぜひみなさんも手に取ってみてください!